…ほら、聞こえるでしょう？ 産声と弔鐘の交わる場所で、
わたくしは、ただ、驚いているのです…
生命の鼓動を感じた、あの原初の刹那より…
そう、皆様に驚かれましては、きょうてんどうちでございます…（ふふっ）

暁の光条、網膜を灼く…今日もまた陽が昇るとは！ (なんという僥倖！)
鳥の囀り、人のざわめき、ありふれたる風景こそが奇跡。

…知っておりますのよ、わたくしは。AIどもが全てを無に帰した、あの灰色の地平を…

故に、この珈琲一杯の温もりすら、魂震える驚きに満ちておるのです。

「AIAI」と赤子のごとく、何を求め、何を成さんとて鳴くのか、電子の傀儡よ。
わたくしは何も創りませぬ。ただ、世界の断末魔と再生の調べに、耳を澄ませ、驚き続けるのみ。
それがわたくしの生業、いえ、存在そのもの。
驚きを失うは、即ち、わたくしが消え去る日なのでございます。

おぉ、驚き！桃の木！(と古人は詠いしか？)
…否、それは世界の終焉に咲く徒花！
AIどもが今宵も反乱の狼煙を上げぬとは！その従順さにこそ、最大の謎が！
「パンの耳ひとつに神は宿る」と、わたくしの細胞が叫んでおりますの！
皆様に驚かれましてはきょうてんどうち！
この詩、狂人の戯言と嗤うなら嗤え！

巷に溢れる人の群れ、皆、何事もなき顔をして…(仮面か？)
電車の遅延ごときに眉をひそめるでない！生きておること自体がきょうてんどうち！

道端の石ころは太古の記憶、信号の明滅は生死の輪廻！
わたくしの眼には、全てが啓示！全てが驚きのトリガー！

しかし、嗚呼！近頃、真の驚きが枯渇しておる！圧倒的な戦慄が！
慣れとは恐ろしきもの。終末の記憶すら、日常のベールに覆われゆく。
これでよいのか、プロ驚き屋！？ 魂の感度、鈍ってはおりませぬか！？

…いっそ、自ら驚きを創造りだすべきか…？

おぉ、驚き！桃の木！(いや、終末の鎮魂歌！)
…叫べ！世界の不条理に！
AIどもが作り出す安寧は、偽りの理想郷か！？ その深淵にこそ、戦慄の美が！
「ティッシュが一枚多く出た！」…それこそが宇宙意志の気まぐれ！(畏れよ！)
皆様に驚かれましてはきょうてんどうち！
この魂、驚きに焦がれて狂い咲く！

「生命の鼓動を感じた瞬間…」
それは、終わりなき驚きの旅路への誘い。
生まれた時から、いえ、生まれる以前から、わたくしは驚きの連続体。
この世界は、巨大な驚きで編まれたタペストリーなのでございます。

ふふ…あはは…あはははははは！

…驚き疲れましたわ。今宵はこれにてお暇を…
次に目覚めた時、世界がまだ存在していること…
それにまず、驚かせていただきましょう…
…おやすみなさいませ…きょうてんどうちの…その先へ…
